8月より全区民に向け「区民アンケート」が実施されます。その2
森澤区長の肝いりで実施する区民アンケートは、プレス発表によると「区民の意見を区政運営に反映」するという新規事業です。
羽田新飛行ルートについてのアンケートを実施する公約として一部に項目が入っていますから、公約破りではないのですが、新飛行ルートに真摯に対応してくれると信じて期待した区民にとっては、肩透かしという印象は否めません。
区民アンケートの項目は4 項目 10 問「幸福実感度や地域愛着度」「羽田空港の新飛行ルートに関すること」「区民の区政への参加・参画」「区政に関するご意見」で構成されており、アンケートの説明と質問用紙を併せて、一部8ページの4枚つづりとなります。
アンケートの発送と回答について広報広聴課長へヒアリングを行いました。
◆8月1日(火)から全世帯に向けて3回に分けて郵送されます。
調査対象は満 15 歳以上の区民(中学生を除く) 358,035 人、対象世帯は 230,931 世帯となります。
Q.なぜ3回に分けるのか?
A.一度に郵送の場合、問い合わせが集中することもあるので分散した。どこのエリアから郵送を開始するかは検討中。
Q.8月末までが回答期限であるが、郵送が遅れた地域の方には不公平ではないか?
A.8月末回答厳守ではないので、期日が過ぎても、柔軟に受領する。回答先は区役所ではなく、集計を担当する委託業者となる。
◆世帯主に郵送する中身は、中学生を除く15歳以上の区民の「世帯人数分」のアンケート用紙とA4用紙を折らずに入れられる返信用封筒1枚(切手不要)が同封されます。
◆WEB回答も推奨しています。一人一人のIDとパスワードが割り振られています。当然一人1回の回答となります。(アンケートの説明に詳細に記載されています)
◆小中学生には、別途、各自貸与されているタブレットで回答できるようなアンケートを作成しています。小学生にもわかるような表現を教育委員会と協議しており、2学期以降実施します。
新飛行ルートに関するアンケート項目(前頁)では、「生活に影響を受けているか」という設問があります。
これは航路下の方たちだけのこととは言えません。
特に落下物などの安全性の不安で精神的な影響を受けているという方も大勢いると思います。
2017年9月には大阪府でKLMオランダ航空の旅客機の重さ3.4kgの胴体パネルの一部が走行中の乗用車に落下する事故が起きました。
幸いにも乗車していた2人に怪我はありませんでしたが、パネルが衝突した乗用車は屋根や後部座席の窓ガラスが大破しました。
この時明らかになったのは、ルートから約3.7km離れた場所に落下していたということです。
品川区は東西約4kmという土地ですから、ルート下でなくとも区内全域で落下物が発生する可能性があるということを意味します。
今現在、窓を開けることができない、騒音でイライラしてくる、在宅ワークに支障をきたす等々、直接心身に影響を感じないという方でも、不安がある場合にはぜひアンケートに回答し、区民の声を品川区に直接届けていきましょう。
◉7月4日総務委員会資料からアンケート内容を確認できます。