花粉症に負けず・・・ 恒例の「サクラ調査」を行いました

時折吹く突風、花粉にも負けず調査

3月31日(月)、今年で3年目となる「桜花びら異変調査」を実施しました。この調査は、全国規模の市民調査「桜調査ネットワーク」が実施しているもので、品川・生活者ネットでは、2012年より品川区南大井の浜川公園で、毎年同じ2本のソメイヨシノを調べています。一本の木で約500個の花について調査しました。

ソメイヨシノはクローン(挿し木でつくる植物)のため形質が比較的均一とされています。ムラサキツユクサを用いた体内被曝線の測定、原発周辺のムラサキツユクサの細胞上の突然変異を調査研究され、放射能の恐ろしさを訴えてこられた市川定夫教授によれば、ソメイヨシノは遺伝的に非常に安定しており、秋に原基ができ、冬の寒さの中で花芽となって春に咲く。原基の中にガクも花弁も雄しべもその原型ができているので放射線があたれば影響が出るとのことです。

正常なソメイヨシノは花弁も萼(がく)も5、雌しべは1、雄しべは30~35本くらいです。
調査では花弁が4とか6、おしべが花弁のように肥大化してきたり、がくも3,4,などがあり、花弁も一つまたは二つだけが極端に小さくなっていたり、互いに重なり合っていたる異常花が見つかりました。異常花は1000個中49個で4.9%と昨年より高い数値が出ました。
(2012年調査では3.8%、2013年調査では4.1%)

松葉のダイオキシン調査のように、いたる所で市民が行う桜花びら調査を5年~10年続け、因果関係が特定できれば、原発をなくすことにつながるかもしれません。

正常なソメイヨシノの花びら

見つかった異常な花びら。異常の種類はさまざま