「羽田増便計画に対する住民の意識」アンケートをまとめました

羽田増便計画は国土交通省が設置した羽田空港機能強化に向けての「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」が一昨年に示した中間まとめによるものです。増便ありきの方策として、滑走路の拡張などはお金もかかるし、何と言っても2020年のオリンピック・パラリンピックに間に合わない。お金のかからない飛行ルートの変更だったら増便は可能だ!そんな背景が中間まとめの中にある「2020年東京オリンピック・パラリンピック開催までに実現し得る方策」から読み取れます。

落下物の危険性や騒音の影響を限りなく回避するするために守られてきた東京湾上空飛行ルートなのに、そんなことはお構いなしです。命よりは経済を優先する増便ありきに怒りさえ感じます。どんなに飛行機の性能が良くなったとしても、落下物の危険性はゼロにはなりません。そのことは国土交通省も認めています。誰かが犠牲にならなければ考えを変えない。人の命が犠牲になっても「命より経済が大事」がこの国の姿であっていいはずがありません。

品川ネットではこの計画に対して昨年11月から、「羽田増便計画について」のアンケートを実施しました。回答を得た79件についてまとめましたので結果をご報告します。計画について知っていると答えた方は33件、知っているが詳しくは知らないが38件、全く知らないが8件との結果でした。そしてその情報は回覧板や説明会という公の情報よりはその他のテレビや新聞といったものの方が多数を占めていました。さらに住民の意識として、品川上空300メートルの低空飛行は論外!都心の住宅密集地上空を低空飛行するとは危険極まりないという声。さらに過去に品川上空を飛行機が飛んでいたことを経験する人たちも含めて、騒音による健康被害を心配する声も多くありました。要するにこの計画に対してアンケートに回答いただいた大半の住民の意思は「反対」ということでした。住民の理解を得ないままに計画を強行することは許されません。

以下アンケートのまとめです。ご覧ください。
羽田増便計画アンケート
羽田増便計画アンケート集計
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