「政権交代」実現

いま変えなきゃダメ!という国民の意思が政治を動かした

8月30日の衆議院選挙は、民主308議席という圧倒的な結果が示され、60年余、政権の座を維持していた自民党は、今回、国民にはっきりとNO!を突きつけられました。

 どこまでも中央集権的・官僚主導型の政治から抜け出せない自公連立与党は、「地方分権」の実現を求める自治体や市民の動きに鈍感で、対応が遅れていました。“生活者”という言葉を使っても、国民の暮らしのほとんどが実際は地方自治体(都県・区市町村)に根付いているのだという実感を持てなかったのが大きな敗因といえるでしょう。

 生活者ネットは政治の真の担い手は市民であり、市民参画の実現が、暮らしを豊かにする「しくみ」づくりの基本だと考えます。しかし、地域だけでは解決できない問題がたくさんあり、地方政治が充実するためには、地方分権をすすめる国の政策が打ち出されなければなりません。

 自公連立政府が数を頼って国民不在の政治を続けた結果、国の借金はさらに増え、格差が広がり、将来への不安感が増大しました。不安感・閉塞感を打破し、政権を変える選択をした私たち市民は、選択と同時に、「お任せではない」新たな暮らしかた・まちづくりを実行する時にきていると思います。
新政権にはさまざまな期待が寄せられるなか、民意の尊重・地方分権の実現を軸に、山積する問題に取り組んでいってほしいと思います。