ムラサキツユクサを用いた体内被曝線の測定、原発周辺のムラサキツユクサの細胞上の突然変異を調査研究され、放射能の恐ろしさを訴えてこられた市川定夫教授によれば、ソメイヨシノは遺伝的に非常に安定しており、秋に原基ができ、冬の寒さの中で花芽となって春に咲く。原基の中にガクも花弁も雄しべもその原型ができているので放射線があたれば影響が出るとのことです。
正常なソメイヨシノは花弁も萼(がく)も5、雄蕊は1なのに、花弁が4とか6、雄蕊が花弁のように肥大化してきたり、雄蕊が2個になったりするのは異常です。萼も3,4,6、などがあり、花弁も一つまたは二つだけが極端に4小さくなっていたり、互いに重なり合っていたりして異常の形態は実に多様でした。(調査結果は下記)
実際に調べてみて思ったより異変花が多いことにメンバー一同唖然。ソメイヨシノは静かに「環境の異変」を訴えているのもかもしれません。
今回は急な調査だったので、散り際の花も多くあったかもしれません。しかし、萼(がく)が5枚より多かったり少なかったり… 花びらも5枚以上あったりはやはり異常ですよね。
松葉のダイオキシン調査のように、いたる所で市民が行う桜花びら調査を5〜10年続け、因果関係が特定できれば、原発をなくすことにつながるかもしれません。(K)