環境の見直しは身近な自然を知ることからと始まったこの戸越公園の調査活動は今年で3年目を迎えました。
生活クラブ生協では、2004年から町田や世田谷、国分寺で生き物環境調査を始めていて、『指標種となる生き物50種』が選定され、ガイドブックも作成されています。
世田谷区から来てくださった「生き物マイスター」から調査活動の説明を聞き、池の周辺を歩きながら植物・昆虫・鳥類などを観察し、目にしたもの耳にしたものを参加者で発表し合いました。
1時間ほど観察でしたが、戸越公園池の周辺では指標種では、コニシキソウ、イヌビエ、シオアラトンボなど目にしました。
ヒグラシ、カルガモ、シジュウカラも見かけるという報告もありました。
指標種以外では、
(植物)…ヒユ、ツククサ
(昆虫)…ヤマトシジミ、アオスジアゲハ、モンシロチョウ、ギンヤンマ、アカトンボ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ツマグロアゲハ、ミンミンゼミ、
(鳥類)…シジュウカラ、スズメ
(池では)…メダカ、コイ、ザリガニ、クサガメが見られました。飼いきれず池に放たれたのか外来種のミシシッピーアカミミガメもみかけました。
戸越公園の池は湧水ではありませんが水質調査を行いました。浄化装置を設置して水を循環させて水質を保っています。浄化装置近くの上流と下流の水を比較してみましたが、COD(化学的酸素要求量)は上流で2、下流で4という結果で問題はなく、浄化装置は機能していることが確認できました。
戸越公園は管理が行き届いているのか、指標種のオオバコやヨモギも見掛けませんでした。昨年の調査では指標種のカラスビシャクが見られましたが今回は見当たりませんでした。公園整備のために雑草とみなされ抜かれてしまったのでしょうか?残念です。水田、畑、森林といった自然がない品川区は、昔から武蔵野で生き続けている植物を大切にし、こういった植物との共生も目指してほしいものです。≪ichikawa≫