2026年度予算への市民からの提案を区長に提出しました

11月21日に区議会議員吉田ゆみこのコーディネートで品川・生活者ネットワークは『2026年度品川区予算への市民からの提案』を品川区長に提出しました。
提出に際しては区長との面談の調整を依頼しましたが、当日は企画部長が対応しました。
市民の声を政策に反映するための一つとして、品川・生活者ネットワークは毎年予算要望に取り組んでいます。春から夏にかけて、市民団体から活動の中での課題や要望を聞き取ります。
そして市民からは「ひとこと提案」として、生活の中の不都合や課題などの意見や区政への提案などを募っています。ホームページから問い合わせや意見をいただくこともあります。その市民の声に、区の施策の現状を区の公式ホームページで検索、また議会の議事録などでも確認します。そのほかにも、議員が行政側へヒアリングを依頼し詳細を確認する、という作業をしながら、テーマごとにまとめた文書を最終的に区長に提出します。
企画部長との意見交換では主に、こちらから多岐にわたる項目の中から、何点か具体的な説明を加えながら発言をしました。

品川・生活者ネットワークが設立以来30年求めてきた品川区子どもの権利条例制定は歓迎しているものの、改めて当事者参加が必須であること、子どもや子どもを支える活動をしている団体等、市民と共に策定されるよう求めました。
高齢社会が進む中で介護保険制度の改定により、利用者も介護者からも不便になったという声は多数聞かれています。
品川・生活者ネットワークは「ひとりにしない子育て介護」を政策に掲げていますが、「社会で介護するしくみの重要性」を介護経験のあるメンバーも発言しました。区の政策としても課題は共有できたと感じました。
また、多くの多国籍の子どもたちが区立学校に在籍している現在、学校図書室にも多言語(児童生徒の母国語)の本の配置も検討してほしいと要望しました。
再開発事業の課題については、地権者や地域住民への不適切な対応が散見される再開発事業について、行政の適切な指導を求めました。さらに社会情勢の変化、例えば資材の高騰や将来的な人口動向を見据えて、見直しこそ必要ではないかということも伝えました。
9月11日に発生した豪雨災害を経験して改めて気付いたことなどもテーマに上がり、経験した区民からは、対策や被災後の補償など何も知らなかったという声が聞かれました。その事実をもとに、区の情報提供の充実を要望しました。
例年おこなっている市民からの提案では、実現している項目や事業拡大したものもあります。
例えば、子どもの権利条例の制定、ヤングケアラーへの支援策の拡充、高校生向け奨学金制度、所得制限なしの大学生への給付型奨学金、予算編成過程のHP公開、災害対策用として井戸所有者との協定等々です。
これからも、みなさまの声や意見に基づく「予算への市民からの提案」を続け、誰もが私らしく生きる政治の実現をめざしていきます。
↓要望書全文はこちらでご覧いただけます↓
品川・生活者ネットワーク 『2026年度予算へ市民からの提案』(PDF版)
品川・生活者ネットワーク 『2026年度予算へ市民からの提案』(Word版)
要望書についてみなさまのご意見ご提案の声もお聞かせください。