品川区議会第一回臨時議会のご報告

5月26日(金)と29日(月)に選挙後初めての議会となる品川区議会第一回臨時議会が開催されました。
この臨時会を以て、今年度の議会の議長・副議長５つの常任委員会、２つの特別委員会、議会運営委員会のメンバーが正式に確定し、議会の体制が固まります。

臨時議会１日目の26日に、まず議長・副議長の選挙が行われました。
選挙の結果、議長は渡辺ゆういち氏、副議長はあくつ広王氏が選出されました。
また、５つの常任委員会と２つの特別委員会委員長と副委員長が互選によって決まりました。
品川・生活者ネットワークの吉田ゆみこは、会派 『しながわ未来(無所属・立憲・ネット)』の一員として、常任委員会は文教委員会、特別委員会は災害・環境対策特別委員会に所属します。
文教委員会では互選により、副委員長の役割を担うことになりました。

また、本臨時会では追加日程として専決処分の承認と、補正予算の提案がありました。
審査については、この日に体制が決まった各所管の常任委員会に付託され、補正予算の総合審査は29日に総務委員会に付託されました。
吉田ゆみこが所属する会派「しながわ未来(無所属・立憲・ネット)」は専決処分の承認、新たに計上された補正予算の案に賛成しました。

吉田ゆみこは文教委員会のメンバーとして、所管分の予算案について審査を行いました。
専決処分も文教委員会で審査しました。本来、専決処分については、なるべく避けるべきものと考えますが、急激な物価高騰の影響を受けた低所得の子育て世帯への支援は緊急性が高く、この度の専決処分はやむを得なかったと判断し承認することに賛成しました。新たに計上された文教委員会所管分の補正予算についても、いずれも必要な補正であるとして賛成しました。
専決処分の承認と新たに計上された補正の結果、2023年度の一般会計歳入歳出予算は20億8,400万円余を追加し、総額が2,011億5,000万2,000円となります。

審議の内容は以下の通りです。

まず、専決処分の承認は、2023年度一般会計補正予算について、特に緊急性があるとして区長が専決処分したものを、改めて議会として承認をするというものです。
区長が専決した補正の内容は、物価高騰により、家計に悪影響を受けている低所得の子育て世帯に対し、子育て世帯生活支援特別給付金を支給するというものです。
補正額は、歳入歳出 とも２億7,125万6,000円の追加です。
歳入は第13款国庫支出金、すなわち国からの補助金を活用するというものです。補助金の名目は新型コロナウイルス感染症セーフティネット強化交付金です。
歳出は、民生費として計上されます。
民生費の予算が新たに２億7,125万6,000円の増額となり、支出は「子育て世帯生活支援特別給付金」という名目で計上されます。

また、今回の新たに計上された補正予算の内容は、住民税非課税世帯等への給付金や、福祉施設等を運営する事業者への支援金など、 物価高騰対策に必要な経費を中心として編成されています。
補正額は、歳入歳出とも20億8,474万6,000円の追加です。

歳入としては、まず、都から支出金です。
16億3,739万円増えることになります。
名目の主なものは、新型コロナウイルス感染症対応地方創成臨時交付金です。
また、繰入金として、４億4,735万6,000円が、財政調整基金から新たに一般会計に繰り入れられます。

歳出については、以下の表をご参照ください。

	歳出の名目（主なもの）	金額
第２款総務費	新規事業定着化補助金および児童参加地域事業補助金	540万円
第３款民生費	（新規）住民税非課税世帯等に対して、新たに物価高騰対策支援金を給付することと、子育て世帯生活支援特別給付金の追加	18億1,033万2,000円
第４款衛生費	妊婦超音波検査	6,283万2,000円
第５款産業経済費	（新規）省エネルギー対策設備更新助成金	１ 億7,044万円
第６款土木費	（新規）自転車ヘルメット購入助成経費	2,453万9,000円
第７款教育費	（新規）都立特別支援学校に在籍する児童・生徒の保護者に対する学校給食費補助	1,120万3,000円

特別支援学校に在籍する児童生徒の保護者に対する学校給食費補助については、品川ネットは議会質問で指摘し求めてきたもので、予算計上は当然です。本来は、補正ではなく本予算で対応すべきだったと考えます。

これらの補正の結果、2023年度の一般会計歳入歳出予算は総額が2,011億5,000万2,000円となりました。

詳細は区議会ホームページより確認することができます。
委員会での審議のための資料の開示など、情報公開について品川ネットが継続して求めてきたもので、完全ではありませんが徐々に実現しています。
委員会のインターネット中継などまだまだ改革が必要ですが、行政の資料は区民の財産です。
知りたい人が簡単に情報を取ることができる品川区議会になるよう、市民に開かれた議会改革へ、品川・生活者ネットワークと吉田ゆみこは取り組んでまいります。
提案、要望などのご意見をお寄せください。

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※docxの資料の開示は、視覚障がいのある方から、パソコンにpdf資料を変換するソフトがないと音声読み取りができないという意見を受けて、Word文書も開示するよう提案し実現しました。