児童・生徒のオリンピック・パラリンピック学校連携観戦プログラム参加中止を求める要望書を提出しました

教育長あての「児童・生徒のオリンピック・パラリンピック学校連携観戦プログラム参加中止を求める要望書」を教育委員会事務局指導課長に手渡す吉田ゆみこと田中さやか。2021年7月1日

東京オリンピック・パラリンピックの学校連携観戦は熱中症および新型コロナウイルス感染防止を優先し、中止・辞退をすべきです。

緊急事態宣言は解除されたものの、まん延防止等重点措置は継続され第5波の感染拡大も危惧されています。
都教育委員会は学校連携観戦プロジェクトとして、五輪観戦チケットを確保し、都内公立学校80万人を動員する予定です。
しかし子どもたちはこの1年、入学式や卒業式、遠足などの学校行事を感染予防のために中止や延期、縮小している事態であり、団体五輪観戦は感染防止に逆行するものです。

品川・生活者ネットワークは7月1日、品川区長と教育長に熱中症リスクと新型コロナウイルス感染予防を優先し、五輪団体観戦を中止・辞退するよう要望しました。

 

 

2021年7月1日

品川区長
濱野 健 様
品川区教育長
中島 豊 様

                            品川・生活者ネットワーク
幹事長 吉田 ゆみこ
政調会長 田中 さやか

児童・生徒のオリンピック・パラリンピック学校連携観戦プログラム参加中止を求める要望書

新型コロナウイルス感染症について、緊急事態宣言は解除されたものの、蔓延防止等重点措置は継続中であり、さらには第五波も懸念されています。
そのような中で東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて準備が進められ、6 月 21 日、オリンピックの観客数を定員の 50%以内で上限 1 万人と決定しました。
ところが、学校連携観戦プログラムは別枠とのことです。万全の感染予防を行いながら実施するという五輪開催の方針に反すると品川・生活者ネットワークは考えます。
東京都教育委員会は、都内公立学校の子どもたちに五輪観戦を実施する予定で、観戦チケットを希望する学校に配布するため、区市町村教育委員会を通して各学校の意向調査を行う予定とのことです。
品川区教育委員会は、五輪観戦は「オリンピック・パラリンピック教育の集大成」として、現在のところ中止という判断は無く、すすめる方向です。
感染力の強い変異株は、子どもたちへの感染リスクも従来株より高いとされ教育・保育施設ではこれまで以上に警戒が続いている状況です。
一方で感染予防のためのマスク着用は熱中症リスクを増大させます。子どもの命を預かり引率する教員や職員に過度の負担がかかることは容易に想像できます。
子どもたちはこの1年、感染予防のために入学式や卒業式、遠足などの学校・園行事を軒並み中止や延期、縮小を余儀なくされており、国も都も感染予防として人流抑制を呼びかけてきました。
新型コロナウイルス感染症が再び拡大している現状で、団体での五輪観戦は感染防止に逆行するものであり品川・生活者ネットワークは容認できません。よって、下記の通り要望いたします。

1.子どもたちの感染症および熱中症の防止を優先し、品川区と品川区教育委員会として団体観戦を中止・辞退の判断をすること

以上