No! 寝たきりデー2012「最期は自分らしく逝きたい~在宅での看取りをどう支えるか~」

No! 寝たきりデー2012は「最期は自分らしく逝きたい~在宅での看取りをどう支えるか~」と題して9月15日全国町村会館に於いて開催されました。 
 
午前の部は「本人の意思を尊重する看取り~4つの事例から~」のテーマで在宅で家族・友人を看取った4人の方から事例報告を受けました。
午後の部は、国が進める「在宅医療と介護の連携」について厚生労働省老健局と医政局からの報告を受け、午前に行われた家族介護者からの報告をふまえ、地域医療や地域福祉を担う多職種協働チームを形成する訪問診療、訪問看護・介護の専門職の立場の皆さんから、在宅で終末期の当事者と家族を支えるためにはどのような連携や協働が必要なのかをうかがいました。

今年4月からの介護保険改正により、介護保険サービスでは、地域包括ケアや24時間巡回サービスなど新たに導入されるようになりました。自治体の取り組みにはまだまだばらつきがあり、身近な地域で暮し続けるための生活支援の取り組みをすすめることはますます大切になっています。

この日の報告や会場との意見交換を通し、改めて看取りの場を決めるの当事者でなくてはならず、その決定を引き出すのは家族の役目であるということが分かりました。そういう意味では、家族も本人の看取りの決定を支える多職種協働チームの一員と言えます。チームは単なる情報共有や連携だけでなく、お互い持ちつ持たれつの関係でたすけあってチームを作り上げていく。これが今後の地域福祉、地域医療に必要なことなのかなあと思いました。<ICHIKAWA>