東京・生活者ネットワーク元代表の大河原さん、活動のベースはネット都議時代から一貫して「市民との意見交換=生活者の政治」です。今夏も都内各地で市民の企画するフォーラムや講演会、学習会などに出向き、わかりやすい「言葉」で国政について、またご自身のテーマである環境、ダム問題、女性・子どもの活動について話されています。
品川ネットでは、8月9日(土)に介護保険制度の問題、後期高齢者医療制度の課題などをテーマに国政フォーラムを開きました。
当日、会場の中小企業センターの中会議室の椅子はすべて埋まるという盛況でした。介護の社会化を目的に始まった介護保険制度は同居家族がいるとサービスが減らされていること、従事者の報酬が低く、資格を持つ若者層が離職傾向にあるなど会場からの問題提起に対して、大河原さんからは国会でも問題意識を持って対応しているが、2009年の報酬改訂については、与野党の駆け引きで報酬の見直しを行なうというたった2行の法案を合意した話しなども紹介されました。
報酬の見直しは国会で決まりますが、品川区では保険者として65歳以上の方の保険料の3回目の見直しを行ないます。2000年の保険料は3300円、前回は3900円、今回はいくらになるのか。制度は法律で決まりますが、その運用については区民が決められるものです。条例で決まる保険料こそ、品川区民がどのようなサービスを受けたいか、そのためにはいくら払うのかということを議論できることが必要です。そのためにはどこにどれだけ介護保険料が使われているのか区民への情報公開もなくてはなりません。
会の最後には参加者から「知らないことが多すぎる、これから一人ひとりがもっと知りたいと思うことから始ませんか」という提案も出されました。
品川ネットは介護保険利用者や地域包括センター、介護予防利用者に調査を継続して行い、法律の枠外でも区が独自でサービスを拡大することはできるものとして提案をしています。介護保険を利用している方、家族を介護している方、制度の不便なこと、必要なサービスの要望など品川ネットに声をお届けください。(井上八重子HPより)