当日の会場には、2300名、78団体の参加があったという。
大ホールは、家族で楽しめる音楽劇、小ホールでは終日4本の映画を上映。4階から6階までの各部屋では、全国から集まった非暴力・平和の活動に取り組む多様な団体・個人による、展示・講演・演奏会・フリーディスカッション・読み聞かせ・ビデオ上映・報告会など、盛りだくさんの催しが行なわれた。また、7階の沖縄・アジアの料理や手作りケーキとコーヒー、食の安全をテーマにした物産の販売コーナーには、たくさんの子どもたちの姿も。
生活者ネットの会員・有志も、昨年に引き続き「学童疎開を語り継ぐ会」の展示ブースに参加した。語り継ぐ会の所有する当時の写真や絵の数々は、戦時下でも家族に心配をかけまいと必死で耐える小さな子ども一人ひとりの様子を、訪れた人たちに伝えている。疑いもなく、澄んだ瞳、直立不動の姿、カメラに向けた満面の笑み・・・それらは、疎開生活を知らない人たちにも、当時の子ども達の心の底の悲しみを伝えて余りあるものだった。
トークゲストに児童文学作家の漆原智良さんを迎えて、実話の数々を聴き、紙芝居や綿菓子作り、お手玉にコマ回しなど、世代を超えて楽しめる遊びも用意され、来場者には、このブースのシンボルである「平和憲法を守る樹」にメッセージを残してもらった。「憲法9条は変えない」「戦争は絶対しない」「平和な世界を作ろう」「みんなの命が一番大切」日本の向かう方向は国民が決めるーそのために党派を超えてつながることが大切だ。(編集委員/舩尾豊子)