原発汚染水放流に抗議します

放射能汚染水を海洋放出するな!!と日韓市民徒歩行動の先頭を歩く李元栄(イ・ウオンヨン)さん(中央の男性)

生活者ネットワークは、原発汚染水の海洋放出には断固反対します。

東京電力福島第一原発事故により発生した、原発汚染水の海洋放出を8月24日に政府は強硬に開始しました。
報道の一説によれば、福島県の沖合底引き網漁が解禁される9月以降の放出に地元漁業者が反対していることを重視し、今月中に放出を始める方向で調整しているとも報じられていました。
福島の漁業関係者は、原発事故以来、漁業を生業にすることをあきらめさせられ、獲った魚の放射線量を独自で検査し、やっと魚の安全を確認して漁業を再開しようと取り組んできた矢先に「国の責任で放出を決める責任がある」と閣議決定で安易に決めてしまいました。

原発事故を起こした東京電力福島第一原発の廃炉作業は思うように進まず、国としても廃炉の責任の一端はあるのではないでしょうか。
そして原発事故の被害者救済も国としての責任を果たしたとは言えないまま、海洋放出については「国の責任」と声高に言うのはいかがなものでしょうか。
原発事故という巨大な被害を国民に負わせたにもかかわらず、このリスクに向き合うこともせず、政府は老朽原発の運転延長や新たな原発建設などを進めようとするのは、福島の原発事故をなかったものと考えようとしているとしか思えません。
原発を稼働する以上、原発事故のリスクは無くなりません。
この間、政府は汚染水の海洋放出ありきで調整を進めてきたことと、地元理解を得ないままの決定はしないという約束も簡単反故にしている姿勢に断固抗議します。

 

品川駅前で抗議アピールをする李さんとさよなら原発品川アクションのメンバーたち

新橋駅を李さんと出発し、東電前、経産省前、国会第2議員会館前と、行進が行われました。 …李さんのスピーチには韓国脱核エネルギー学会副会長らしい、専門的な発言がされていました。 衆議院第2議員会館前の路上で、陳情書と書簡を、衆議院議長に渡すという手配を、日本側の市民団体がしていたようなのですが、李さんは、きっぱりと路上ではなく、室内でと異を唱えられ、大椿社民議員の部屋でと、なったようです。参加者も、韓国から86日もかけて歩いてきたのに、路上とは失礼だという声が挙がっていました。 韓国のテレビもきていました。

品川区内でも市民団体「さよなら原発品川アクション」が、9月10日に総会を開催し、原発のない社会をめざすこと、そして海洋放出反対に向けた行動を活動方針として確認しました。

韓国から日本の国会までたった一人で、汚染水抗議で歩いている李元栄(イ・ウオンヨン)さんという方が、9月10日に川崎から鮫洲を歩くという情報をキャッチしたさよなら原発品川アクションのメンバーは、午前中品川区内を連帯する気持ちを込めて一緒に品川区内を歩きました。

◆李さんの事前に公表された行動予定は、9/10(日)7時川崎駅中央西口→7時半(予定)六郷橋→8時半(予定)京急蒲田駅→10時半(予定)鮫洲駅大井公園
9月10日(日)15時鮫洲駅大井公園→16時半(予定)品川区西口→18時半(予定)新橋駅西口広場でした。

 

さよなら原発品川アクションの総会が開催されました。