品川区議会 2022年度第2回定例会報告
2022年の品川区議会第2回定例会は 6月23日から7月7日までの15日間の会期で開催されました。
今回の議会に上程されたのは区長提案の条例議案9件、契約議案11件、事件議案1件、予算議案 1件でした。
*詳細は区議会HPをご覧ください*
◉品川・生活者ネットワークは条例議案の以下2件に反対しました。
①品川区地区計画等の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例
②広町二丁目地内特別区道路の廃止ならびに広町二丁目および大井一丁目地内特別区道路の認定について
生活者ネットワークは、地域住民と共にすすめる再開発・まちづくりには賛成の立場です。
しかし、現在品川区内で進んでいる各地の再開発事業ではそのようにはなっていません。
地権者や地域住民への説明が不十分な中で、住民が異議を唱えて行動しているさなか、住民との協議もせずに条例策定を強行し再開発事業を進める手法は認められません。以上の理由から、生活者ネットワークは反対をしました。
◉品川・生活者ネットワークは補正予算に反対しました。
予算議案は2022年度品川区一般会計の補正予算です。
今回の補正予算は、国の「コロナ禍における原油価格・物価高騰等総合緊急対策」による「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」や、東京都の「とうきょうパパママ応援事業補助金」。そして、企業から寄せられた「寄付」と、品川区の「財政調整基金」を活用します。
補正の内訳として、プレミアム付区内共通商品券発行助成や、家事支援用品購入支援などが計上されています。
現在、食材高騰は市民生活に多大な影響を及ぼしています。同様に学校給食の食材購入は限られた給食費の中でやりくりすることが限界となっています。そこで給食費の値上げをせずに、学校給食費の補填として補正予算が提案されたことは歓迎します。生活者ネットワークは市民生活に必要な緊急を要する補正予算には賛成しました。
しかし、「羽田空港アクセス線新駅可能性検討経費」の補正予算は「本来、当初予算で組み込むべきである」と主張し、反対をしました。
補正予算とは、当初予算成立後に発生した事由によって当初予算通りの執行が困難になった時や、区の当初予算策定後に国や都の追加予算の計上等が明らかとなり、その国や都の予算を活用した施策が必要になった場合に組まれる予算であると理解しています。
この「羽田空港アクセス線新駅可能性検討経費」が補正予算に該当するとは考えられません。
「羽田空港アクセス線新駅可能性検討経費」がなぜ、補正予算として計上されるのか?
区は、委員会の審議の中で、品川区長期基本計画(P120)に、羽田空港アクセス線の早期整備に向けた働きかけや新駅設置に向けた要望を記載していることを根拠に「必要な補正予算である」と説明しました。しかし、長期計画にも示しているのであればなおさら、当初予算で計上すべきであり区の説明には納得できません。
生活者ネットワークは、2017年にも区の補正予算の考え方に課題があるとして指摘しています。
(参考にご覧ください👉)2017年9月26日 総務委員会 区議会会議録(34)
このような補正予算、追加計上を認めてしまえば、予算立ての精査が甘くなり当初予算を計上する意味が無くなってしまいます。
また、予算特別委員会での議員の役割は、当初予算について精査されているかを審査することです。
このような補正予算計上がまかり通ってしまえば、議会として行政へのチェックが出来なくなってしまいます。以上の理由から、生活者ネットワークは補正予算に反対をしました。
また、本会議初日には品川・生活者ネットワークを代表して吉田ゆみこが今期最後の一般質問に登壇しました。
一般質問の動画はこちらから視聴できます。
幹事長 田中さやか
政調会長 吉田ゆみこ