品川・生活者ネットワーク新年のつどいを開催しました
2022年の品川・生活者ネットワーク新年のつどいは、1月23日大井町きゅりあんを会場に『武蔵野市住民投票条例のめざしたこと―誰をも排除しないルールづくり・外国人も市民 目的は市民自治―』と題して開催しました。
武蔵野市自治基本条例19条の「住民投票条例」の審議にかかわってきた武蔵野・生活者ネットワーク西園寺みきこ市議から基調報告をいただき、質疑応答によってさらに基調報告の内容を深めていきました。
街中の反対派の異常な活動のようすや、本会議の採択時に、無所属2人の会派が「反対」を表明したとき、賛成派の議員・傍聴者から漏れた落胆のため息などリアルでホットな興味深い話が次々と飛び出しました。
西園寺さんは、
1.武蔵野市で何が起こったのか?
2.住民投票条例をつくることになったのはなぜか
3.武蔵野市条例の特徴
4.品川区と武蔵野市の共通点と相違点
5.今後必要な戦い、取り組みは?
とレジメに沿ってお話されました。
質疑の内容と西園寺さんからのお答えを一部ご紹介します。
Q1.自治基本条例が全会派一致で成立しているのに、その中の19条の住民投票条例がなぜ成立しないのか、そもそも理解できない。
A☞足掛け3年、22回の懇談会で自治基本条例が策定された。その中で、19条の住民投票は項目としては掲げたが、議論が完結せず「内容を先送り」したというのが実際のところ。
Q2.署名資格者をなぜ住民登録のある外国人としたのか。この要件がなければ投票条例は成立したのではないか。
A☞誰も排除しないルールづくりだったので、「3か月以内の住民登録のある人」は必然。それ以外は考えられなかったというシンプルなこと。
Q3.反対していた人はどういった方だったのか。
A☞西園寺さんと武蔵野ネットへ電話やメール、FAXが合計108件。氏名や住所があったのは25件、うち武蔵野市民と確認できたのは9件。他83件は一方的な抗議だった。
Q4.発議に必要な署名が有権者の「4分の1」。品川で直接請求署名を経験したものとしてはハードルが高い。実際集めようと思ったら大変なこと。
A☞「4分の1」については、結果を尊重できる程度のハードルは必要で、法的根拠のあるリコール請求の3分の1より低いが十分高いから、とこの数字に落ち着いた。議員はあまり拘らなかった。
参加された方からは「報道やニュースだけではわからなかったことがよく分かった」「市民自治をめざすには、その考えをもつ首長や議員を選ぶことが求められるということを痛感した」「個別の住民投票条例と常設型の住民投票条例の違いを改めて知った。」「タイムリーな集会に参加できてよかった。」等々ご意見や感想をいただきました。
参加してくださった皆さま、ありがとうございました。
オンラインでご参加の皆さまには、開演早々音声トラブルが発生してお聞き苦しいことがありました。お詫びいたします。このトラブルの反省を生かして、集会運営を改善していきます。
今後とも、品川・生活者ネットワークのイベントへのご参加お待ちしています。