放射能汚染のリスクとどう向き合えばいいのか

子ども達を守るのは、安全神話にだまされてきた大人の責任

暮らしと子どもを考える会主催、品川・生活者ネット環境部会協賛の「見えない放射能とどうつき合うか〜暮らしと子ども達を守るための正しい知識を知ろう〜」と題した学習会が、9月17日、約30人が参加して大井町きゅりあんで開かれました。
講師は高木学校の出前講師で薬剤師の奥村晶子さん(右写真)。
 
史上最悪ともいえる福島原発事故から半年が過ぎようとしていますが、いまだに収束の兆しは見えません。首都圏を含めた広い範囲への放射能汚染が明らかになり、放射線量の数値が公表されています。数値を判断するためにまず知っておきたいことは・・・放射線のイロハということで、「放射線の人体への影響」「放射性物質の広がりかた」「食品の汚染とその対応策」こういったお話を中心に伺いました。
会場から寄せられる質問に答えるといった形で「野菜は徹底的は水洗い。煮て、煮汁は食べないといった調理方法の工夫をする」など、日常の放射能から身を守るさまざまな方法を伝授してもらいました。

 国は、食品衛生法の暫定基準を決めて、それを超えないものであれば何の防衛策もないままに流通しています。でも、基準値を下回っているからと言って安全ということはありません。放射線にしきい値はないのだから。
 何の責任もない、しかも放射線の感受性が高い子ども達を放射能汚染から守るために、すべての食品の汚染を調べて結果を公表するというやり方に変えさせるなど、あきらめずに、市民がやるべきことはまだまだあるだろうと思いました。(市川和子)