今回のテーマは、『3.11以降の食の安全』。ひとりで考えていても見えてこない。だからこそみんなで集まって、いっしょに考えてみようと、上田昌文さん(NPO法人市民科学研究室)講師の基調講演を皮切りにたくさんの参加者のもと行われました。
3/11以降、政府の暫定基準が定められましたが、市場に流通している食品の検査は行われていないのが現状です。
「内部被曝とは?」「私たちはどのように食を選べばいいの?」など、食の安全について、市民科学研究所の上田昌文さんに内部被曝の考え方、減らし方についてお聞きしました。
福島の人々は今も厳しい状態が続いており、チェルノブイリに学べば子どもたちは避難すべきレベルと言える。地域内で市民が協力し合い、いち早くミニホットスポットを見つけていくことが望まれる。様々な除染の方法の効果を比較できるデータの集積が必要で、地形・気象の変化でのセシウム集積傾向を踏まえ、除染計画とモニタリングが必要。食品の測定では、これまでのデータを重ねてみて、どれを計測から外していくべきか“選択と集中”による合理化が求められるなどの提案をうかがいました。
続いて、生活クラブ生協の放射能検査の考え方・これまでの取り組みについて報告がなされ、最後は、東京・生活者ネットワークより、生活者ネットワークが組織されている都内34自治体における学校給食の放射能対策の発表が行われました。
子どもの育つ環境を考えたい方、情報を正確に把握したい方など、放射能問題への関心の高さを実感しました。今後の活動に生かしていきます。