子どもたちに真実を学べる教科書を手渡すために…今、何をすべきか?

 今年は、中学校教科書の採択が実施されますが、その中には歴史の事実を歪め、日本国憲法を敵視し、戦争できる国をめざす「育鵬社」「自由社」の歴史と公民の教科書も含まれ、採択されることをねらっています。
 6月8日、講師に、「公正な教科書採択を求める大田区民の会」会員の藤村妙子さんをお招きし、学習会を開催しました。
すでに大田区や横浜市で使われている育鵬社の教科書と他社の教科書を比較したところ、育鵬社版の問題点が浮き彫りになりました。

  たとえば、男女の平等について、育鵬社の中学公民教科書は、他社の教科書と違い、あたかも女性は職業を持たずに育児・家事を担うことが務めであるかのような記述をしています。これでは子どもは、男女の平等について誤った理解をしてしまいます。
 また、人権についても育鵬社版公民教科書は他社の教科書と違い、人権が国家権力によって数多く侵害されてきたという歴史的事実に明確に触れていないなど、基本的人権の尊重がなぜ重要なのか子どもたちには伝わりません。
国家や大企業にとって都合の良い人間に育てようという意図が露骨です。

 講師の藤村さんは、教育委員会がこの間違った育鵬社版の教科書を採択しないようにするためには、まず教科書特別展示会へ出向き、現在品川区立中学校で使用している教育出版社の歴史・公民教科書との違いを知ってアンケートに具体的な意見を書くこととお話をされました。
多くの市民・保護者の皆さんが展示会場に足を運び意見を書きましょう。
そしてそこで出された意見が教育委員会で明らかにされ、採択の参考にされるのか教育委員会も傍聴しましょう。

中学校教科書展示会
●教育総合支援センター(旧五反田文化センター、西五反田6-5-1 4階)
 教科書特別展示 6月8日(月)~18日(木)
 法定展示 6月19日(金)~7月4日(土)

●品川図書館(北品川2-23-3)       
 法定展示 6月19日(金)~7月2日(木)

品川区教育委員会開催予定(教科書審議に関して)
6/16(火)、7/7(火)、7/14(火)、7/21(火)、7/27(月)
時間:14:00~ (変更になる場合がありますので教育委員会:5742-6823へ問合わせてください) 
*第2庁舎7階教育委員会庶務課庶務係で傍聴手続きが必要です。傍聴定員30名を超える場合は抽選となります。