品川区のいじめ対策は「出席停止の積極的運用」??

小中学校のいじめ対策で品川区教育委員会は、9月5日に区内で公立学校の研修会を開き、深刻ないじめを行っている児童・生徒を出席停止にする制度を積極的に適用する方針を明らかにしました。
文部科学省は同日、学校現場で消極的だった出席停止制度の活用を盛り込んだ総合的な対策を公表しています。区教委の対応も文科省の対策に沿ったものとなっています。 

品川区はこれまでも学校選択制、小中一貫教育、「小1プロブレム」に対応できる品川独自のカリキュラムの作成など、文部科学省の方針の実験的な取り組みを行なう区であるということは周知のことですが今回もまたか・・・といった感じがします。

教育委員会は「いじめの抑止力になれば」と言っています。出席停止はやはり懲罰なのかとも思えます。
また、出席停止に至るチャート図を見る限り、出席停止中の指導計画作成は教育委員会であり、学校は計画に基づいて家庭訪問等を通じ、学習支援や立直りに向けた指導を行うとされています。教育委員会の権限が強化されたとも取れますし、学校の体制充実も合わせて必要となることも想像できます。是非、支援の充実は十分に行ってほしいところです。

いじめの実態把握やこれまでの対応の成果や課題など保護者を含め教員で検証し、国の対策をそのままトップダウンですすめるのではなく、今後の方針を、日々児童・生徒と向き合っているいじめ対策の当事者である教員とともに展望するべきではないでしょうか。<ICHIKAWA>

井上八重子ブログなぜ、品川区は出席停止を積極適用するというメッセージを出すのかをご覧ください。

議会報告会を行います
日時:9月19日(水)18:30~20:00
場所:品川・生活者ネットワーク事務所
内容:・品川区のいじめ防止の対応策について
     ・第3回区議会定例会議案より
     ・意見交換
申込:品川・生活者ネットワーク
   ℡03-5751-7105
   mail:shinagawa@seikatsusha.net