東京に残したい水と緑の環境

環境部会 バードウォッチング報告

五月晴れというよりは、真夏の日差しがふりそそぐ5月20日の日曜日、東京港野鳥公園で開かれたバードフェスティバルに、環境部会のメンバーが出かけてきました。
身近な自然を体験するなかから、「共生」「循環」をキーワードに私達の暮らす環境について考えようというのが環境部会のコンセプト。…簡単に言うと、自然との共生の現場を、見て・聞いて・感じて・考え→行動しよう!という活動です。
 今回の企画は、たすけあいワーカーズたんぽぽの皆さんと一緒に組み立てました。『たんぽぽ』の利用者さんが日本野鳥の会の会員だったことから、現地では詳しいガイドをしていただきました。青々とした樹々の中を吹き抜ける風にのって、あちこちで鳥たちの声が聞こえます。双眼鏡を覗く参加者が次々と質問、ガイドさんの解説に一同「へぇ!」と納得。水辺にも高い上空にも自由に飛び交う鳥たちの姿がありました。
 野鳥公園は京急平和島駅より京急バス「東京港野鳥公園」下車徒歩5分、東京モノレール「流通センター」駅下車徒歩15分というところにあり、50年ほど前までは浅い海だったものが埋め立てられ、現在のように整備されてから20年近くなります(1989年開園)。普段でも野鳥の会のメンバーが解説・案内をしてくれる企画がたくさんあり、個人でも家族連れでも、一日自然に親しむことができる身近な場所です。
この日は、イワツバメ、コアジサシ、ハクセキレイ、カワウ、アオサギ、カルガモなど20数種の鳥たちを観察することができました。しかし今、温暖化の影響で「渡り」の時期が早まったり、鳥たちの餌となる小動物や昆虫などの数が激減、棲家となる林や水辺が開発されてしまうなど、将来鳥たちが生きつづけることへの不安がいっぱいです。ささやかに懸命に生きる彼らの姿を目に焼き付け、私たちは日々の生活やまちづくりの視点を誤ってはならないと感じました。

生活者ネットでは、今年も環境に関する調査活動をおこないます。
① 夏休み企画「第2回私のまちの川調査」目黒川の水質調べ(7月23日)
② 松葉による大気中のダイオキシン濃度調査(市民団体とともに継続中)
③ 川を汚さない!せっけん利用者拡大活動
④ 地域に緑を増やす・予算提案活動(意見・アイデアを募集し、毎年区に提案)
※関心のある市民の皆さんの参加をお待ちしています。